半年の振り返り②~思い立って行動したものの~
【前回までの流れ】
これまでの働き方に行き詰まりを感じていた私(店主)。
そんな時、幽霊店員として働いていたお店、「HOPS125」のオーナー・ぐろさんから
『お昼間は空きスペースだから、何かやりたいこととかあればやってみたら?』と言われ……
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そしてその時、ふと浮かんだのは
ぐろさんがよく作るようになっていたグルテンフリー&動物性油脂を使っていないカレーとラムステーキでした。
HOPS125では以前から羊飯処として羊肉を提供していたこともあり、
私も少なからず馴染みはあったつもりでした。
『ラムステーキがどーんと乗ったカレーとか、めっちゃインパクトあるやん』
そんな思い付きで、年明け早々私は仕事の合間合間に
カレーの開発を始めたのでした。
まず、商品にするカレーのコンセプトは
グルテンフリー&動物性油脂を使っていない
ということ。
このブログの初めの方にも描きましたが、市販のカレールゥにはこのどちらもたっぷり使われています。
このどちらも使わず、スパイスと野菜の旨みだけで仕上げる。
だが言うのは易し、生むは難し。
スパイスのスの字も知らぬ若輩が、ぐろさんからのヒントや助言を頂きながらの試行錯誤は
本当に文字通りの試行錯誤で四苦八苦。
コリアンダーやクミンなどがそれぞれどういう働きをするか、調べて分かったつもりでも
どのタイミングで火を通すか、ホールか粉末か、全体で占める割合がどのくらいか、などなど
諸条件の違いで、それはもう目も当てられないほどのものになってしまうし
使用する野菜たちの、【野菜感】を出したいなぁと思って粗くおろすとただの口当たりの悪さ、味も全く馴染まない流動食になってしまったり。
〈ルーに使われている野菜である玉ねぎちゃん〉
また、SPICE125のルーの特徴として
水分を残さない作り方をしていて。
水分があることで劣化が早まるので、調理の際にスープと合わせて提供しているのですが
そのスープづくりに関しても、ルーと合わせてみると何か違う、馴染まない、塩味が強い、風味が弱い、など
あっちを立てられるようになればこっちが立ってないよぅーということの繰り返しでした。
約一ヶ月半、私の部屋はスパイスの香りでオリエンタルだったと
のちに証言されるまで昼夜場所を問わず研究した結果。
やっと形が見えてきた、2月の終わりにそれは突然訪れたのでした……。
【続く】
いつも使用しているスパイス一例
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